釜川図鑑

かけあわせるからおもしろい KAMAGAWA MIXTURE CULTURE
かけあわせるからおもしろい KAMAGAWA MIXTURE CULTURE

釜川の人と生き物をご紹介!

釜川で暮らす人、働く人、買い物する人、散歩する人、学ぶ人、創造する人々や、これまでの調査で明らかとなった、釜川に生息する魚、昆虫、植物などの生き物をご紹介しています。

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  • キバナアキギリ

    シソ科アキギリ属

    秋頃に黄色の花を咲かせる。独特なお花の形は生存戦略の1つ。昆虫が蜜を求めて花の中に入ると、花粉が付いた「やく」が動き、昆虫に花粉を付着させる。

  • ヨメナ

    キク科シオン属

    秋頃にピンク色の花を咲かせる。田の畔や河川敷の草地に生育する。大きなお花は昆虫にとって魅力的で、いつも誰かしらが蜜を集めている。

  • チガヤ

    イネ科チガヤ属

    春に真っ白なフワフワ猫じゃらしの穂をつける。穂は柔らかいが地面から出てくる芽は硬い。素足でチガヤ原っぱを歩くと芽が足裏に刺さり出血する。

  • アメリカセンダングサ

    キク科センダングサ属

    秋にチクチクと刺さる種子をたくさんつける。種子が一度洋服にくっつくとなかなか取れず、知らないうちにアメリカセンダングサの分布拡大の協力者にされてしまう。(その他の総合対策外来種)

  • オオブタクサ

    キク科ブタクサ属

    一年で枯れてしまう植物だが、最大で4m近く成長する。他の植物に覆いかぶさり減少させている。花粉症を引き起こす植物の1つと言われている。(重点対策外来種)

  • セイタカアワダチソウ

    キク科アキノキリンソウ属

    とても繁殖力が強い植物。根っこが広がることで生育空間を拡大させる。茎が折れても断面が地面に触れると新たな根を出して新しい個体へと成長する。ゾンビのような植物。(重点対策外来種)

  • オオカワヂシャ

    オオバコ科クワガタソウ属

    生きている状態で運搬すると罰せられる。水辺を一面に覆ってしまう繁殖力の高さから、周辺の在来植物が消失の危機に瀕している。(特定外来生物(緊急対策外来種))

  • ジュズダマ

    イネ科ジュズダマ属

    秋頃に固くて真ん中に穴が開いた実を付ける。つるりとしたきれいな実は魅力的で、昔からビーズのように装飾品や服の飾りとして使われてきた。お手玉の中身に詰められることもある。(帰化植物)

  • アメリカザリガニ

    アメリカザリガニ科アメリカザリガニ属

    食用ウシガエルのエサとしてアメリカから移入された外来生物。ハサミが大きく水辺の植物を切り取ったり、生態系への悪影響を与えてしまっている。(外来生物)

  • スジエビ

    テナガエビ科スジエビ属

    透明な体に黒いスジ模様が入るため、スジエビと呼ばれている。釜川ではカワリヌマエビ属と比べると少ないが中流域を中心に生息している。(栃木県レッドリスト2018:要注目)

  • カワリヌマエビ属の数種

    ヌマエビ科カワリヌマエビ属

    ペットとして移入され、ミナミヌマエビという名で販売されているが、国内にすむミナミヌマエビとは全くの別種。繁殖力が強く各地で爆発的に増えている。(外来生物)

  • ジュズカケハゼ

    ハゼ科ウキゴリ属

    体の横に数珠をかけたような模様がある。オイカワなど一般的な魚とは逆で、メスが繁殖期に美しい黄色の模様が現れ、メスからオスに求愛する。(栃木県レッドリスト2018:絶滅危惧種Ⅱ類、環境省レッドリスト2020:準絶滅危惧種)

  • クロダハゼ

    ハゼ科ヨシノボリ属

    お腹に吸盤があるハゼの仲間で、川の流れがある石の下などに住む。泳ぎは得意でないため、吸盤で石に張り付いている。繁殖期のオスはとてもきれい。

  • ミナミメダカ

    メダカ科メダカ属

    かつてはどこでも見られたが、水田の圃場整備や水質悪化などで一時激減した。口は上向いており、水面に落ちた虫や水面に集まるミジンコを食べやすい。(栃木県レッドリスト2018:絶滅危惧種Ⅱ類、環境省レッドリスト2020:絶滅危惧種Ⅱ類)

  • ギバチ

    ギギ科ギバチ属

    夜行性で肉食性のナマズに近い仲間。昼間は物陰に隠れていて、夜になると泳ぎだす。幼魚はオタマジャクシのような見た目をしているがヒゲがある。(栃木県レッドリスト2018:準絶滅危惧種、環境省レッドリスト2020:絶滅危惧種Ⅱ類)

  • ホトケドジョウ

    ドジョウ科ホトケドジョウ属

    水温の変化に弱く、わき水がある環境にしか生きることができないが、水深2センチほどでも生きられる。ドジョウとは思えない短い体でヒゲは8本。(栃木県レッドリスト2018:絶滅危惧種Ⅱ類、環境省レッドリスト2020:絶滅危惧種ⅠB類)

  • ヒガシシマドジョウ

    ドジョウ科シマドジョウ属

    川の流れがある砂底を好むドジョウで、田んぼや池などにはいない。色も白っぽく、黒いもようがあり美しい。口ヒゲは6本しかない。(栃木県レッドリスト2018:絶滅危惧種Ⅱ類、環境省レッドリスト2020:絶滅危惧種Ⅱ類)

  • カラドジョウ

    ドジョウ科ドジョウ属

    中国大陸から食用で渡ってきた外来生物のドジョウで、養殖場から逃げ出したものが、自然でも増えている。日本のドジョウより赤茶色ぽく体が太い。(外来生物)

  • ドジョウ

    ドジョウ科ドジョウ属

    にょろにょろして泥の中に潜るのが得意な魚。田んぼや池を好むが川の流れが緩やかなところでも見られる。10本のヒゲを上手に使って餌を探す。(環境省レッドリスト2020:準絶滅危惧種)

  • アブラハヤ

    コイ科アブラハヤ属

    水が冷たい上流域を好む魚。体の表面の鱗が小さく、触ると油が塗ってあるようにぬるぬるしてつかみにくいため、アブラハヤと呼ばれる。街中にも多い。(栃木県レッドリスト2018:要注目)

  • コイ(型不明)

    コイ科コイ属

    野生のコイもほとんどが改良品種の飼育型とされるもの。川の様々な生物を食べてしまうため、水生昆虫や甲殻類、貝類への影響が大きい。(国内外来生物)

  • スナヤツメ

    ヤツメウナギ科カワヤツメ属

    砂底の湧水環境を好み、エラ穴が7つあり目と合わせて8つ目があるように見えるため「スナヤツメ」と呼ばれる。成魚になるまでは目がない。(栃木県レッドリスト2018:絶滅危惧種Ⅱ類、環境省レッドリスト2020:絶滅危惧種Ⅱ類)

  • ヒヨドリジョウゴ

    ナス科ナス属

    葉はふさふさと毛が生えていて触ると柔らかく、見かけると必ず触ってしまう。秋頃にヒヨドリが好きそうな赤色の実を付けるのでヒヨドリジョウゴと名づけられたが、実に毒があるので口に入れてはいけません。

  • ヒナタイノコヅチ

    ヒユ科イノコヅチ属

    イノコヅチよりも日当たりがよい場所に多いのでこの名前がついた。根は漢方薬として活用され、関節痛や腹痛に効くとされている。

  • ガマズミ

    ガマズミ科ガマズミ属

    夏頃に白色の花が咲き、秋には赤色の実が成り葉が紅葉する、四季折々で表情が大きく変わる植物。人間だけでなく鳥も虫もガマズミを好む種が多い。

  • ミズヒキ

    タデ科イヌタデ属

    夏頃に白色の小さなお花が咲く。赤色に見えるのは色づいた萼で、穂状に赤色と白色のつぶつぶが付いた様子がご祝儀袋の紅白の水引に例えられてミズヒキと名付けられた。

  • エゴノキ

    エゴノキ科エゴノキ属

    夏頃に白色の花をカーテンのように付ける。エゴの実には泡立つ成分が含まれていて、大昔は石鹼の代わりに使用されていた。一方で泡立つ成分は毒なのでむやみに口に入れてはいけません。

  • カルガモ

    カモ科マガモ属

    カモの仲間で唯一、渡りをせずに日本で1年中過ごす。そのため、日本各地や釜川でも子育てをする姿が見られる。人にも良く慣れる。

  • コナラ

    ブナ科コナラ属

    雑木林を代表するどんぐりが成る木。昔は燃料の炭を作る為にたくさん栽培されていた。1つの根元から2~3本の幹が出ているコナラは、かつて伐採された証である。

  • スイカズラ

    スイカズラ科スイカズラ属

    夏頃に白色の花を咲かせるツル植物。花の後、熟す前の緑色の果実をよく観察する、とうっすらとスイカのような黒色の縞模様が見える。

  • ウワバミソウ

    イラクサ科ウワバミソウ属

    山菜の1つ。ダイコンソウの近くで見かける。収穫した茎を下処理し、刻んですりつぶしてとろろ状に仕上げたものは「ミズとろろ」と呼ばれ、ご飯にかけて食べると美味しい。

  • ダイコンソウ

    バラ科ダイコンソウ属

    湿った森林の林道で夏場に黄色い花を咲かせる。秋頃に見られる種子はベタベタと服にくっつく。葉をよく見るとダイコンの葉に似ているが、科は異なる。

  • ツリガネニンジン

    キキョウ科ツリガネニンジン属

    秋頃に草地で薄紫色の花を咲かせる。街中ではあまり見かけない珍しい植物。昔はそこら辺にたくさんいたらしいが、いつの間にか消えていた。

  • マコモ

    イネ科マコモ属

    野菜として売られているマコモタケはマコモの茎が肥大した部分を示す。菌に寄生された状態で丁寧に栽培されることで茎が肥大する。河川敷のマコモタケは茎が肥大していないことが多い。

  • ナガバヤブマオ

    イラクサ科ヤブマオ属

    釜川の護岸の壁から生えていることが多い。夏頃に小さなイガが連なったような、毛虫のようなお花を咲かせる。イラクサ科を食草とする昆虫は多く、いつの間にか葉が食べつくされている。

  • サナエタデ

    タデ科イヌタデ属

    釜川で良く見られるタデの一種。ミゾソバと雰囲気が似ているが、ミゾソバが金平糖状に花が付くのに対し、サナエタデは棒状に花を付ける。

  • ツリフネソウ

    ツリフネソウ科ツリフネソウ属

    夏頃に赤色のお花が咲く植物。お花は昆虫にとって魅力的な蜜源である。秋に結実した種子は触れると勢いよく飛び散る。種子は毒を含むのでむやみに口に入れてはいけません。

  • ヨシ

    イネ科ヨシ属

    茎の真ん中には穴が開いていて、水によく浮く性質から船の材料として重宝されていた。見た目がそっくりなオギは茎の真ん中の穴が無いので、ヨシかオギかが分からない時は茎を切ると良い。

  • ガマ

    ガマ科ガマ属

    秋頃にソーセージのような穂が付く。ガマの花粉には止血作業があると知られている。昔話に登場する因幡の白兎は傷ついた背中を治すためにガマの穂を塗ったそうだ。

  • セリ

    セリ科セリ属

    夏頃に白色の小さなお花が咲く。スーパーの野菜売り場で売られている植物。春の七草の1つで七草粥に入っている。薬味として美味しい。

  • ミゾソバ

    タデ科イヌタデ属

    秋頃にピンク色の金平糖のような花が咲く。釜川全体で見かける。水と陸の境界部に群生するので、橋の上からでもピンクにお花が目につく。

  • ニゴイ

    コイ科ニゴイ属

    名前の通りコイに似ていることからニゴイと呼ばれる。コイよりも細長い体をしていて、口先が尖っている。釜川にも50センチほどのものが見られる。

  • モツゴ

    コイ科モツゴ属

    別名クチボソと呼ばれるように、口がとても小さく上向きである。池などを好むが、釜川では主に中流域などの流れが緩やかな場所に住む。

  • ウグイ

    コイ科ウグイ属

    上流から海まで広くすむことができるが、釜川では中流でよく見られる。オスは繁殖期になると赤い帯が3本現れとても綺麗になる。

  • オイカワ

    コイ科ハス属

    もともとは釜川に最も多くすむ魚だったが、最近はカワムツの勢いに負けている。普段は銀色をしているが、オスは繁殖期に赤と青の綺麗な色になる。

  • サワガニ

    サワガニ科サワガニ属

    湧水環境に見られる小型のカニ。そのすむ地域によって、体の色がグレー、水色、赤、オレンジ、茶色、白など様々なものがいる。釜川は白と茶色が多い。
    (栃木県レッドリストレッドリスト2018:要注目)

  • ウワバミソウ

    イラクサ科ウワバミソウ属

    山菜の1つ。ダイコンソウの近くで見かける。収穫した茎を下処理し、刻んですりつぶしてとろろ状に仕上げたものは「ミズとろろ」と呼ばれ、ご飯にかけて食べると美味しい。

  • ジュズダマ

    イネ目イネ科

    固くて真ん中に穴が開いた実を付けます。つるりとしたきれいな実は魅力的で、昔からビーズのように装飾品や服の飾りとして使われてきました。ジュズダマのなかまを使用した装飾品は世界各地で文化の痕跡として今も残っています。日本ではお手玉の中身としてジュズダマが活用されています。

  • アオサギ

    サギ科アオサギ属

    大型のサギでグレーの羽と頭に紺色の飾り羽がある。魚やザリガニ、カエル、などを好んで食べるが、ヘビや小型の哺乳類なども食べてしまう。

  • スナヤツメ

    ヤツメウナギ科カワヤツメ属

    砂底の湧水環境を好み、エラ穴が7つあり目と合わせて8つ目があるように見えるため「スナヤツメ」と呼ばれる。成魚になるまでは目がない。(栃木県レッドリスト2018:絶滅危惧種Ⅱ類、環境省レッドリスト2020:絶滅危惧種Ⅱ類)

  • 中村 周

    建築家

    ビルトザリガニ、釜川から育む会、槇総合計画事務所
    宇都宮大学院在籍時に空きバラックをKAMAGAWA POCKETに改修して自宅兼アトリエとして使っていた。現在は、平日は東京、土日祝日は宇都宮の二拠点生活を送っている。