9月10日(土)に釜川ミライ第2回シンポジウムを開催しました!
「表面に見える水の流れだけが川ではありません」と話すのは、風土形成事務所主宰の廣瀬俊介さん。地理学的観点から、釜川の「湧水」に着目した調査結果と、時代とともに変化する川や周辺の大地、水をとりまく環境について発表いただきました。
調査の結果、釜川には、湧水を好む魚類や植物の生息・生育が確認され、川底からだけでなく川の擁壁からも地下水が流出する箇所があることがわかりました。
周辺の地理にフォーカスすると、樹林や農地がほとんどだった釜側源流域は、高度経済成長期以降、建物や道路の整備が急速に進みます。すると地面がコンクリートに覆われるようになり、水が大地に浸みず地下水が養われにくくなっているのだそうです。
「将来的に河川の改修が必要になった際には、生態環境保全を考慮しながら、水を大気や地下へ還す仕組みをつくることで、釜川がより快適に過ごせる界隈になるのでは」と提言いただきました。